この記事を読んでほしい方は、フィリピン留学のTOEICコースを選択して本当に点数があがるのか不安な方や、事前の勉強をすべきかどうかわからないという方。
そんな疑問にお答えできるように、自分の経験を中心にまとめました。
気になるTOEICコースですが、エージェントが提供するお勧め学校や、学校が発信するカリキュラムの宣伝ばかりで、以下の目次に含まれている7つの疑問を解決してくれる情報が少ないと思いませんか?
はじめに
実際に自分もそういう疑問をもっていました。
せっかく留学するのなら、目に見えるモノサシとしてTOEICの点数を上げるコースを受講したいと思っていました。
そこで4週間という短い留学期間で最大限の結果が出るように、事前に準備をしました。
その結果、留学前に比べ125点アップの635点を取ることが出来ましたので、フィリピン留学でTOEICというのは選択肢としてアリです。
実は、TOEICコース受講前のフィリピン留学のときに普通のコースを受講していました。そこで上記7つのの疑問を解消するため、事前に現地で授業内容や受講者、また学校関係者にベストな方法を聞いてまわり、対策を立てました。
結果として3回目のフィリピン留学でTOEICコースを受講して点数があがったのですが、何も準備せずに留学しても効果はあがらなかったと思います。
そこでこれから留学する方のために、私が行った事前の準備と現地での学習方法などをお伝えできればと思い記事にしました。
①フィリピン留学にTOEICコースがあるけれど、どんな感じ?
・TOEIC点数保証コース
カリキュラムで一定の成果を出している学校が、TOEIC点数保証コースを売りにしている場合が多いです。これはすでに保有しているスコアに対して、コース終了後のスコアを保証するもので、出席率や課題提出義務など制約があります。
ただし、どれも期間は最低12週以上となっていて、ビザが必要になります。またスコア未達の場合、条件を満たせば返金されますが、12週間勉強して、返金というのは考えなくていいと思います。私の場合は4週間でしたのでこのコースは選べませんでした。
・授業内容
全般にTOEICコースを選択すると、平日の朝から、晩まで約8コマ(1コマ50分)以上の授業にプラス2コマ以上の自習が義務付けられている学校が多いです。
授業内容はパート1から、パート7迄まんべんなく行います。そして小テスト、実際の時間配分のテスト等の繰り返しです。
1日の内にグループレッスンは2コマのところが多く、後は全てマンツーマンレッスンです。
1か月の留学期間の内、現地での効果測定は学校が作成したテストでしたので、本当の点数ではないですが、信頼性はあります。
また、授業によってはテープに合わせ、シャドーイングばかりするというのもあるのですが、これをわざわフィリピンで?ですよね。
・カリキュラム変更
私はリスニングが得意だから弱点であるリーディング中心にしたいとか、その逆のパターンを受けたいとかの要望はあるとは思いますが、基本レベル別で全員同じカリキュラムです。
ただ、基本的にカリキュラム通りに進むのですが、何回かマンツーマンレッスンを受けていると、先生もこちらの弱点がわかりますので、多少アレンジしてくれますし、こちらの要望も聞いてくれます。
フィリピンでの最初に受けるテストの結果次第では学校側で調整はしてくれると思いますが、カリキュラムを消化しての点数保証がありますので、大幅な変更は難しいです。
②留学してTOEICの点数あがるのかな?
結論から申し上げますと、得点保証コースで設定されている12週間(約3か月)という期間で学習すれば、結果は個人差こそありますがスコアアップするはずです。
ただし、12週未満(私のように4週間)の場合、事前準備が必要です。
フィリピン留学でスコアアップ出来るのは、問題を沢山解くためにTOEICの解法テクニックと、リスニング力の向上です。ただし、リーディング力はその人の持つ文法知識により、個人差がでてくると思います。
③日本語が話せない先生にTOEICを教わって理解出来るの?
このことは私が一番気にしていたことでした。
・基礎英語力
TOEICコース受講ですが、授業についていける程度の基礎的な英語力は必要です。それこそ先生が話している英語が理解できないとTOEICどころではありません。
そこで、基礎的な英語力を確認するのに役立ったのが以下2つの参考書です。
利用方法は書いてある短いセンテンスの意味を把握してから、付属のCDでシャドーイングのみの学習です。何回も繰り返せば自然と口から英語が出てきますし、相手の言っていることがわかります。
・文法用語
こんなことがありました。最初の授業でレベルを測定するための簡単なテストを受けます。
その後、答え合わせと解説をするのですが、先生は日本語が話せないフィリピン人ですので、説明は当然英語です。
英語でPreposition、Present perfect、Past completion、Pronoun、Infinitive、Passive、Active はなんだかわかりますか?
ちなみにそれぞれ前置詞、現在完了、過去完了、代名詞、不定詞、受動態、能動態を英語で表したものです。
私は事前に文法用語の対比表を作って学習していたので、先ほどの用語がでてきても理解できました。他の生徒さんたちは、TOEICの勉強をしにきたのに、聞いたこともない文法用語の勉強からしなければならいのかと思っていたそうです。
・事前準備
学校によってはなるべくそういう事が無いように、カリキュラムを組んでいるようですが、日本語で書かれているテキストはありませんので事前の準備は必要です。
*良かったら記事の最後に、私が作った英語と日本語の対比表をダウンロードできるようにしておきますので活用してください。
④TOEIC専門コースだけでいいの?
・コース変更
せっかくフィリピンに来て、TOEICのインプットをする授業ばかりで、アウトプット(特に会話)もしたいなと途中から思う方も少なからずいるようです。
途中からコースの変更は可能ですが、点数保証はなくなりますし、TOEIC授業は受けられなくなると思います。また、マンツーマンクラスを選択したい場合、先生のスケジュールも確認しなければならないので、途中からのコース変更は現実的ではありません。
中にはTOEICと一般英会話コースがセットになっているところがありますが、ある程度期間が長くないと効果は出にくいと思います。
・理想は
もし、12週にプラス4週くらい出来るのであれば、12週のTOEICが終わったあと、会話重視のコースに変更すれば、総合的な英語力の向上は図れるはずです。これは入学前にエージェントとの相談となります。
相談できるエージェント(留学情報)サイトは日本最大級の留学総合サイト【School With】
また、どこの学校でも朝夕にTOEIC以外のオプションクラスを設けていますが、1日8コマプラス2コマ以上の授業を受けているので、時間的に難しいです。
⑤TOEICコースて日本人だらけで、外国人いないのじゃない?
・生徒の国籍
出来たら、外国人の友達も欲しいと思って来る人もいるとは思いますが、結論は学校によります。
サウスピークやMeRiseのような、日本人経営で生徒が日本人しかいない学校もあれば、CIPやフィルインターのような多国籍な学生が在籍している学校はあります。ただTOEICコースに関しては日本人と韓国人でほとんど構成されていて、たまに他国の学生がいる程度です。
TOEIC以外のコースでも日本・韓国・台湾の生徒さんで構成されている学校がほとんどです。
中には中国・ベトナム・タイ・ミャンマー・モンゴルなどアジアからの学生やUAE 、スペイン、ロシア人がいる学校も少数ですがあります。
・友達の作り方
マンツーマンレッスンでは当然一緒に受ける生徒はいませんので、グループレッスン授業を受ける学生と友達になれます。
また同時期に入学した学生や、宿舎で同室になる学生とは最初に合う相手ですので、すぐに友達になれるでしょう。また、週末とかにアクテビティがありますのでそこで一緒になった学生とは友達になれます。
最後にそこから輪が広がっていくので、2週間以上滞在すれば、LINEやFacebookに登録出来る友達は沢山出来ます。そこで一生懸命会話をすれば、英語も上達します。
⑥どんな勉強しておくといいの?
学校やエージェントなど、他のサイトでは、文法だ、単語は学習しておくべきだ、とはいうけれども。そもそも日本で集中して勉強ができないから、フィリピンに行くのに、まだ勉強しろと言うんですか? と思っていたのはわたしだけでしょうか?
ただ、実際に少しは準備しておいた方が、お金と時間の無駄にはならないでしょうというのが結論です。
・TOEIC受験
当たり前ですが、フィリピンに行く直前に、TOEICは最低1回は受けた方が、その後の効果測定にはいいですよね。そうしないと自分の長所短所がはっきりしないですよね。
・参考書籍
先ほどお知らせした、英語の基礎的な参考書と文法用語の対比表以外に、以下のTOEIC参考書、文法ドリル、目標スコア別単語帳を用意します。さらに実際にフィリピンに持っていけば復習に役立ちます。
まず初めに紹介するのは留学で600オーバーを目指す方向けの書籍です。
TOEICの参考書は「 【新形式問題対応】 TOEIC(R)テスト 中学英文法で600点!」
文法ドリルは、「 Mr. Evine の中学英文法を修了するドリル 話せるための音声プレゼント付」
単語では、「改訂版キクタンTOEIC TEST SCORE 600」がおすすめです。
次に800オーバーを目指す方の書籍は
問題集ではスタディサプリで有名な関正夫先生の、極めろ! リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 5 & 6
単語帳では【新形式問題対応/CD-ROM付】 改訂版キクタンTOEIC TEST SCORE 800
の2冊がお勧めです。
・学習方法
事前学習の仕方は以下のとおりです。
文法書は暗記でなく読み物としてさらりと流しておいて、現地で授業の後で確認という使い方でOKです。
文法ドリルは文字通りドリルです。こちらは参考書でさらりと読んだ知識を吸収する為のものです。
こと単語帳については読むだけではダメです。こちらは暗記でなく、音声を聞きながらシャドーイングするというのが学習方法です。このやり方はTOEICだけでなく英語力の向上に大変役立ちます。
もしiPhoneをお持ちでしたら、単語帳付属のCDをダウンロードしておき、iTunesにプレイリストとして登録しておけばいつでも利用できます。
⑦結局フィリピン留学でTOEICはお勧めなの?
結論は点数保証の12週間以上のコースがとれる人にはお勧めですが、1か月以内の短期で受講するには以下の条件があります。
①事前の学習と現地での復習が可能な人。:先ほどの参考書等で学習するくせをつけられた人
②現在のTOEICスコアが400点以上の人。:英語の授業についていける実力はこれぐらいないと厳しいです。400未満の方は、日本でもう少し学習してからの方が良いです。特にリーディングの得点が200点以上ないと授業についていけません。
またリスニングに比べ、リーディングのスコアの方が高い人の方が伸びしろはあります。その逆の人は同じく事前学習が不可欠です。
学校によっては300点から受けてくれるところもありますが、TOEICコースを受けるための準備コースになります。こういったコースではTOEIC以外に一般英会話なども学べます。
最後にTOEICコースがあるおすすめ学校です。
・サウスピーク:セブにあるTOEIC特化の日本資本の学校です。サウスピークTOEICコース公式サイト
・MeRise:TOEICと一緒に英会話など総合英語力が高められます。MeRISEミライズTOEICコース
TOEICコースだけでなく、総合的におすすめの語学学校は以下の記事にまとめてあります。

最後にコチラで文法用語対比表がダウンロードできます。
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