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みなさんは台湾に留学して中国語を習得しようと考えていますよね。
そして全くの初心者として留学するのがいいのか、もしくはどれ位の準備をすればいいのかわからないという人も多いと思います。
そこで、この記事では事前学習が必要なのかどうかという点と、もし必要ならどのレベルまで到達すればいいのかという点について紹介していきます。
留学前に勉強は必要?
台湾の授業内容
①クラス人数とレベル
一般的な台湾での語学留学は、大学の中国語センター(華語中心)に入学して、レベル別に一定期間を基本10~20人程度のグループにて受講するというシステムになっています。
クラスは初級者用から上級者用までの9レベルあり、レベル分けは10分程度の簡単なテストで行います。そしてHSK2級保有レベルの学生と、全くの初心者が同じ初級者クラスになります。
例えば淡江大学では、1日3時間のグループ授業を15週間受けて次のクラスにステップアップする仕組みになっています。到達するレベルは初心者向けクラスでHSK2級、*TOCFLのLevel2基礎級が目標になっています。
ここで留学のクラス分けで注意点があります。台湾に留学する学生は日本人だけではありません。
韓国、ベトナム、タイ、インドネシアなどのアジア諸国や、アメリカ、イタリア、イギリス、ドイツなど欧米からくる人たちが半数以上を占めます。
彼らは日本人と違い、漢字が全くわかりません。そして初心者向け授業のプログラムは、漢字が全く分からない人向けに出来ています。毎日講師から出される課題等も最初は漢字の練習になると思います。
その初級クラスで時間とお金を無駄にしない為には、その上のクラスから始めたいと思いませんか?
そこで、日本で事前学習が必要になってくる訳です。
*TOCFLについて 台湾中国語(華語)のTOEICと言われているのがTOCFLです。 もし、あなたが級を取得すれば、台湾留学奨学金の判定にもなり、台湾就職の道も開けます。
TOCFLは日本でも受験出来ます。また、TOCFLには6つの級があり、テキストは以下の3つに集約されています。
①入門基礎級 Listening Reading
②進階高階級 Listening Reading
③流利精通級 Listening Reading
TOCFLの申込はコチラの公式日本語サイトで。
②授業で使う言語
授業を行う講師は台湾人で簡単な中国語と英語そして、ジェスチャーを使います。また教科書も中国語と英語で書かれています。
先ほども触れましたが生徒も色々な国から来ていますので、日本語では教えてくれません。
中国語最大の難所である、発音や声調はグループ授業だけではなかなか身に付きません。マンツーマンレッスンを選択しても、同様に授業を行う講師は台湾の人です。
いくら簡単な文章でも講師が伝えたいことが分からなければ、本来の中国語の学習時間がその分無くなることになります。
日本で準備
今まで紹介したことで、台湾の授業内容がどんなものか理解できたと思います。
授業時間を削られない為、また遠回りにならない為には最低限の中国語は事前に勉強しておいた方がいいことだとわかったと思います。
留学前の目標レベルも最低HSK2級、出来ればHSK3級を取得できている実力があれば、初心者でも一つ上のクラスから始められるはずです。
では次にどのような勉強を事前にすれば良いかを紹介していきたいと思います。
効果的な5つの勉強法とは?
ここで紹介する勉強法は「自習」、「HSKの受験」、「コーチング」、「合宿」、「映画・ドラマ」の5つです。
では、それぞれの特徴とメリットデメリットを順に紹介します。
①自習
メリット:好きな時間にできて、一番コストがかからない学習方法です。
デメリット:発音が独学でマスターできるか不明、疑問点は自力で解決、モチベーション維持が大変
- 学習方法
まず単語とピンインを覚えます。
方法はCD付きの単語参考書を使います。発音は自己流では正確にはできないですが、単語を見たり、聞いて意味が分かるまで覚えます。また中国語のリズム感を意識します。
お勧め参考書はキクタンの入門編と初級編の2冊です。
この本の最大の特徴とオススメな点は、BGMのリズム感に合わせてネイティブスピーカーが単語を発するので、中国語のリズム感とリスニング力が飛躍的に向上することです。
もちろんCDが付属していますので、スマホ等にダウンロードして移動中に聴けるので、効率的に学習できます。
これからご紹介する、「HSKの受験」、「コーチング」、「合宿」、「映画・ドラマ」などの勉強方法の基本となりますので中国語初級者の方は是非、手に取って見てください。
次に文法を学習します。
文法は主語や述語の順番や、文の構造を知る上で重要ですので、基本の文は理解できるようにしましょう。
お勧め参考書は、色々な中国語教室でも使われている「ゼロからスタート中国語文法編と文法応用編」の2冊です。CDが付属していますので、スマホ等にダウンロードして移動中に聴けます。
費用と期間
単語とピンイン
キクタンは1冊、1日8語で9週間(36日)という構成です。早く進めたければ、1日16語で18日で終了です。もう1冊学習すれば倍の期間となります。
キクタン中国語【入門編】1,980円、キクタン中国語【初級編】1,980円
文法
ゼロからスタート中国語文法編は20のユニットに分かれていますので、1日1ユニットなら20日間です。さらに文法ゼロからスタート中国語文法応用編も学習すると40日間かかります。
ゼロからスタート中国語文法編1,320円、ゼロからスタート中国語文法応用編1,320円
4冊全て購入すると4,600円(税込み)となります。
到達出来るレベルは?
HSK2級、HSK3級までが目標ですが、HSK4級の一部までのレベル到達は可能。
ここまで学習すれば正確な発音は別として、挨拶も含めた自己紹介や、数の数え方など一人で何とか旅行や買い物が出来るレベルまで行けます。
②HSKの受験
メリット:二番目にコストがかからない学習方法です。学習成果が目に見えます
デメリット:発音が独学でマスターできるか不明、疑問点は自力で解決、モチベーション維持が大変
- 学習方法
HSKは中国政府公認の外国人向けの試験です。(中国語のTOEICともいわれています)HSKを受験するというのは、公式テキストや問題集を購入して自習するということです。
1級が一番下のレベルですが、この級は漢字が理解出来ない国の人向けですので、日本人は2級からで大丈夫です。
自習用のHSK2級公認テキストはコチラです。
HSK2級公式過去問集はコチラです。
HSK3級公認テキストはコチラです。
HSK3級公式過去問集はコチラです。
どちらも過去問集は5年分が入った2018年の最新版ですが、もう少し問題を解きたい方には、旧版があります。
HSK2級2013年版過去問集はコチラです。
HSK3級2013年版過去問集はコチラです。
費用と期間
どちらも1日2時間勉強して、約1か月かかります。
さらに問題集を複数回こなすだけでも1か月かかりますので都合2か月必要になります。さらに上の級を目指すとさらに2か月かかります。
試験は勉強開始から2か月先以上で受験するのがベストです。
HSK2級
テキスト代2,838円、問題集2,838円、受験料4,950円となっています。
HSK3級
テキスト代2,838円、問題集2,838円、受験料 6,160円となっています。
トータルで22,462円となります。
到達出来るレベルは?
題名そのままHSK2級・HSK3級の合格が目標です。
ここまで学習すれば正確な発音は別として、挨拶も含めた自己紹介や、数の数え方など一人で何とか買い物が出来るレベルまで行けます。
③コーチングを受ける
メリット:短期集中なので、学習成果が目に見えて上がります。コーチに毎日報告する義務があるので、モチベーション維持は楽。また、不明点は質問できる
デメリット:コストはそれなりにかかる学習方法です。
学習方法と受ける所
自分は怠け者でしたので、強制的に学習するこの方法が一番合っていました
コーチングは自習がベースとなりますが、毎日与えられた課題をこなして、メールで行った事を報告するスタイルです。1週間に1回程度、コーチと面談及びテストを行って、進捗状況を確認します。
コーチングとして活動していて、実際に自分で体験したのは、以下の2つです。
①the courage(ザ カレッジ)
中国語コーチングスクールの元祖である、プレゼンスのコーチ陣が立ち上げたスクールです。
私はプレゼンス時代にここのコーチから教わりました。
プレゼンスはグループレッスンでしたが、ここは週1回のマンツーマンレッスンが4回と、学習記録アプリでの毎日のコーチングがプログラムの特徴です。
また、質問回数無制限の学習サポートがあります。
ここのブログには代表的な6つの中国語コーチングの比較表がありますので、のぞいてみてください。
②Lilian中国語スクール
中国語会話学校が始めた新プログラムです。週1回のアドバイザー面談とLINEによるサポートが毎日あります。
費用と期間
①the courage(ザ カレッジ)
1か月全4回のコースが150,000円(税抜)となっています。
入会金は30,000円ですが、現在免除となっていて、さらにもう2か月受講して目標の級に合格すれば50,000円キャッシュバックされるキャンペーンを行っています。終了しました。
②Lilian中国語スクール
初心者向けプログラムで入会金20,000円、コーチング料150,000円(税抜き)/1ヶ月(全4回)となっていて、教科書代は別途必要です。
到達出来るレベルは?
①the courage(ザ カレッジ)
1か月でHSK2級満点合格、簡単な自己紹介が到達目標です。
自分の経験から1か月でHSK2級は十分可能ですので、もう1か月受講すればHSK3級合格レベルまで到達可能です。
②Lilian中国語スクール
中国語の基礎を固めるのが目標となっています。特に試験については触れていません。
④合宿に行く
1か月もかけたくないという方は、5日間の短期集中合宿がお勧めです。ただしその分超ハードです。
メリット:さらに短期集中なので、学習成果が上がります。モチベーション維持は楽。不明点は質問できる
デメリット:コストはそれなりにかかる学習方法です。
学習方法と受ける所
4泊5日で1日6時間の講義を受けます。毎日テストがありますので、それ以外に自習時間として2~3時間必要になります。
Language Village
静岡県にあるLanguage Villageが行っている、中国語特急Chinese Expressというプログラムです。
独学では難しい発音の習得を合宿で行うのが特徴です。発音は中国語学習の最大の壁です。ここを乗り越えればあとは場数を踏むだけです。
ただし、月2回の開催スケジュールが決まっている泊まり込みの学習ですので、学校もしくは会社を休まないと参加できません。
私は英語のプログラムでここに参加した経験があります。余談ですがここの食事はおいしいです。
中国語特急Chinese Expressのホームページはコチラ
費用と期間
中国語特急Chinese Expressは日曜夜宿泊、月曜授業開始し金曜終了の5泊6日で、225,000円(税抜き)となっています。
さらに個室希望の場合は1日3,000円×5泊で15,000円(税抜き)が必要です。
新幹線の新富士駅までの交通費が別途必要です。
到達出来るレベルは?
HSK2級合格が目標となっています。 声調(四声)に関しては、5日間で完璧にできる方は50%程度とのことです。
HSK3級合格プログラムは以前行っていましたが、現在は行っていません。
⑤映画・ドラマを見る
以下に紹介するメディアで自分の好きなプログラムを見るだけです。
メリット:気軽にできるのでモチベーション維持は不要。コストもかからない。
デメリット:不明点は質問できない。学習成果は計れない。
- 学習方法
ここでは勉強というより中国語のリズムや、聞き取れる単語がいくつあったかなどの確認をするだけです。
動画サービスはスマホ・タブレット等でダウンロードして、移動中などに繰り返し利用できるので便利です。
千葉テレビ
ローカルな話で申し訳ありません。毎週木曜 20:00~21:00で台湾ドラマ(恋愛ドラマ)の枠があります。千葉テレビ番組表はコチラ
2021年スタートの台湾ドラマ、千葉テレビ以外のローカル放送局はコチラ
amazon
「台湾ドラマ」と検索するとAKIRA(100%ではないですよ)のGTO TAIWANとかも見れます。
通常は有料ですがprime会員なら一部の番組を除き見放題になります。ドラマ以外に映画も多く作品が登録されています。
今すぐ見たい方はこちらのamazon 台湾ドラマをクリック
U-NEXT
台湾に関する雑誌や書籍が豊富にあり、一部を除き見放題で読めます。
もちろん動画も他のプログラム同様にたくさんあります。
dTV
音楽が聴けます。もちろん動画もあります。
*注意)どのプログラムも香港の映画やドラマも沢山登録されていますが、廣東語で収録されているものがあり、北京語と発音や意味が違うので、注意が必要です。
費用と期間
無料(NHKの受信料が税込月1,260円かかりますが!)
amazon Prime Video会員の費用。月500円(税込み)、年間4,900円(税込み)
1か月お試しがついて、動画見放題+雑誌見放題+ポイント(有料プログラム用)で税抜き1.990円/月です。また、ペアレンタルロックやアカウントも4つ登録できるのでプライバシーが確保されます。
- dTV
31日間お試しがついて、税抜き500円/月です。
到達出来るレベルは?
生活で使われている、中国語のリズムとヒアリング能力の確認が目標です。
まとめ
以上の勉強法で①自習と②HSK受験のコストが安いですが、モチベーションの維持と、学習疑問点は自己で完結しなければならない点がネックです。
③のコーチングは一見費用が高いように思われますが、2か月でHSK3級まで到達できる点では優れています。また試験合格でキャッシュバックというのもモチベーション維持にはいいですね。
④合宿は期間が一番短くHSK2級に到達できますが、その上のHSK3級へ行くには他のプログラムを選択しなければならない点と、費用が一番高い点がネックです。
⑤については勉強というより息抜きの意味とレベル確認の意味があるので、他のプログラムと比較はできません。
これ以外の学習方法では中国語会話学校に通う、オンラインで中国語を学習するという方法もありますが、どちらも自習が必要であることと、習得までの期間が長い為、事前学習からは除外しました。
この2者については選択肢が沢山あるので、別の記事でふれたいと思います。
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