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この体験記は現在、台湾在住で日本語教師をされている方に書いていただきました。
では本文をどうぞ
みなさんこんにちは、社会人4年目のアラサーです。
実は私、小学校、中学校を台湾高雄の日本人学校で過ごしていました。ただし、日本人コミュニティに属していたため、中国語はほぼ話せませんでした。
そのころから、将来は海外で仕事をしたいなあとぼんやり考えていて、中国語に親しみがあったので、大学で中国語を専攻することにしました。
ただし、まったく上達できずに卒業。
そこで、このままでは何も変わらないと思い、奨学金をもらって台湾留学に行くことを考えました。もし奨学金が貰えなかったら、ワーキングホリデーで働きながらでも留学しようと思っていました。
最終的に運よく、懐かしの台湾高雄にある、国立中山大学へ留学することが出来ました。
そして今日は、留学して、自分なりにちょっと人生が変わった話をしようと思います。
合わせて、留学中に人生が変わるきっかけとなった出来事や、かかった費用のことを紹介しますので、台湾留学で人生を変えたい方、そして出来ればお金を節約したい方は参考になると思います。
【台湾留学に行って人生変わった話】
台湾留学を決めたのは、自分で考えて行動した結果です。
自分で考えて行動しなければ
自分で考えて行動するなんてことは皆さんにとっては当たり前かもしれません。
恥ずかしながら私は大学進学まで何も考えず、親の言う通りに生きていました。国際文化学部を選んだのも、親の意見を取り入れたからでした。
しかし、一人きりで留学に行くことで、誰にも依存せず、すべて自分で考えて決める環境に強制的に身を置こうと考えることにしました。
中国語は上手く話せないけど
クラスメイトの外国人(タイ人、韓国人、イタリア人)や現地の日本人と下手な中国語を使って、何とか意思疎通しました。
結果、私は日本語教室のボランティアやドラゴンボートレースの漕ぎ手になったり、スキューバダイビングの合宿に行ったり、大学の国際交流イベントでみんなの協力のもと、お好み焼きを作って売ったりしてました。
日本語教師のボランティア
日本語教師のボランティアで気づいたこと
それは日本語教師のボランティアとして、大学の日本語教室に1年間いた時のことでした。
初めたてのころ、日本語教室の先生に借りた教科書と先生のアドバイスの通りに授業を進めたところ、授業が全くつまらなかったらしく、次回から生徒達が一気に授業に来なくなりました。(笑)
自分でシラバスをつくる
日本語教室の先生にさすがに申し訳ない、と思った私は大学の図書館に行って日本語教育の本を読んだり、自分が中国語を勉強したときの練習方法を思い出し、自分なりにアレンジした授業を考えました。
実際アレンジした授業を行ったところ、評判は上々で生徒が少しづつ増えていきました。ただし、この時、日本で事前に日本語教師の講座に受けておけば苦労しなくて良かったなあと。
最終的に自信がついた
言われたことだけをやるのではなく、自分でしっかり考えて決めて行動することの大切さ、楽しさをこの日本語教師のボランティア活動をとおして、学ぶことができたので自信につながりました。
日本語教師の資格
この時、日本語教師としての私は、全くの素人でした。
やはり日本でそれなりの講座(日本語教師養成講座など)を受けていれば、このような苦労はせずに、もっとスムーズにできたのではないかと思いました。
日本語教師の養成講座を通学で行うのは、職業を持つ身として平日はほぼ不可能なので、土日に通える学校を探したところ、三幸日本語教師養成カレッジというところがあり、資料請求をしました。
また、通信講座を探したところ、以下のアルクの日本語教師養成講座 が見つかり費用も通学型に比べ安いのですが、通信講座はモチベーションが続かないと思い、結局通学型を選びました。
海外に出稼ぎ
日本で日本語教師の資格を取るには、4年制大学を卒業していないといけないのですが、最新のニュースではこれを撤廃する方向に。
また、海外就職なら大卒資格は必須ではないところもあるので、ハードルは下がったと思います。そして2022年現在の円安状況では、ウエイトレスなどの単純労働より、社会的意義がある日本語教師で海外出稼ぎにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
参考までにワーホリ人気の国で、最低賃金で働いた場合の比較表を掲載しました。引用元:スマ留
【中国語を学んで得られたもの】
中国語が上達しなくても
中国語を1年間学んだことよりも、異国の地で一人で生活出来た事が大きな収穫となりました。
ただ、毎日数時間の座学と、外国人との会話を通じて、上達したことは間違いないと思います。
現に、中国語会話が流ちょうでなくても、日本人ということで現地採用してもらえるところが結構ありました。
実は私も現地採用でスカウトをされたのですが、日本国内の企業で勉強したかったので、帰国することにしました。
日本に帰国
台湾留学から日本に帰国して、猛スピードで就活を行い、広告会社でインバウンドの広告営業をすることになりました。
3年間その仕事を行って、今は台湾の台中に移住して日本語教師をしながら、空いた時間はフリーライターとして活動しています。
今後は台湾の食べ物(具体的には麵線のスープ)を日本へ販売する業務にも挑戦中。
【留学の内容と費用面】
華語文奨学金制度
台北駐日経済文化代表処教育部の華語文奨学金制度を使い、高雄の国立中山大学華語中心に留学
費用
奨学金毎月 25,000元(約9万円)
■3か月の学費 29,700元(次の三か月からは3000円オフ)
※1日3時間、11週3カ月の費用、これが1クールの費用
※10人程度の小規模クラス
※学費には無料の注音クラスや、台湾語クラスが含まれており希望すれば受講可能
■3カ月の寮費 6,400元(4人部屋)
現地生活費
■3か月の食費など生活費 30,000元(もう少し具体的にお願いします→大体20,000元が食費、10,000元娯楽や交際費です)
3か月の全体の費用は約66,100元
3か月にもらえる奨学金は75,000元
=8,900元程度は貯金
私は結構節約し、毎回の食費をほぼ100元以下に抑えていたので、毎月貯金して、台湾全土を旅行していました。
【これから留学するあなたへ】
台湾留学はほかの国と比べてハードルが低い。
費用的にも、治安的にも、距離的にもお手軽です。
もし、台湾に留学するのであれば断然南部がおすすめ。
中国語以外にも台湾語も話している人がたくさんいるから同時に勉強できるし、北部に比べ大幅に物価が安いので暮らしやすいです。
現在台湾は日本でタピオカミルクティーや誠品書店などでたくさんの話題をさらっています。
本場の台湾にもし興味があるのなら、是非挑戦してみてください。